2024年シーズンのJ2リーグも既に8試合が消化されましたが、徳島ヴォルティスは1勝2分5敗で最下位に沈んでおり、苦しい船出となりました。
加えて現在の徳島ヴォルティスにはサッカー面以外の部分で問題が多発しており、まさに内部分裂状態になってしまっていると噂されています。
ピッチ内外でさまざまな問題が浮き彫りになっているだけに、サポーターからは不安な声が多数挙がっているようです。
開幕から苦しい戦いが続く徳島ヴォルティスの内部では何が起こっているのでしょうか。
そこで本記事では、徳島ヴォルティスで起こっている内部分裂について、時系列順に起こった事件と真相をまとめて紹介していきます。
徳島ヴォルティスの一連の騒動を時系列順に紹介
ヴァンフォーレ甲府をホームに迎えた開幕戦で1-5の大敗を喫してしまった徳島ヴォルティスですが、第2節の鹿児島ユナイテッド戦にも敗れた頃から徐々にチーム内で異様な事態が発生していきます。
ここからは、第2節の鹿児島ユナイテッド戦以降、今日まで続いている一連の騒動について順番に紹介していきましょう。
①MF西谷和希のチーム離脱
第2節の鹿児島ユナイテッド戦でフル出場を果たした主力の西谷和希選手が、突如チームの活動から姿を消しました。
当初は怪我やコンディションの問題だと思われていましたが、3月29日に刊行された徳島新聞の報道で、チームに対する不適切な言動があったことが原因だと判明しています。
ただ、西谷和希選手のInstagramの投稿は既に削除されていますが、問題になったと思われる投稿は批判などではなく、「強い徳島ヴォルティスを取り戻す」といった旨の内容でした。
それだけにサポーターの間では、「たったそれだけで?」といった声が多数上がっていたようです。
現に西谷和希選手は在籍年数も長く、主力として活躍していただけにサポーターからの人気も非常に高い選手だけに、選手を擁護する声も多く見られていました。
そして西谷和希選手の問題が公になったの皮切りに、徳島ヴォルティスにはトラブルが相次いで起こっていくこととなります。
②異例の吉田達磨監督の解任劇
2024年3月30日、ホームでザスパクサツ群馬に敗れたことで最下位に転落した徳島ヴォルティスが監督の吉田達磨氏の解任に踏み切りました。
ただ、その経緯があまりにも不自然すぎると話題になっています。
30日の群馬戦後、スタジアムに居残ることでチームへ抗議し続けるサポーターは吉田達磨監督の解任を要求していました。
その声に対し、徳島ヴォルティスの岸田社長は即座に保留すると返答。
しかしサポーターはその答えに納得できずに反発し続けると、吉田社長はその10分後にサポーターの目の前で吉田達磨監督の解任を宣言します。
この一連のやり取りがSNS上で拡散され、一度は保留にしたのに関わらず、わずか10分で解任に踏み切った岸田社長に対して批判の声が相次いで寄せられました。
また、その際に依然としてチームから離脱し続けている西谷和希選手に関する質問が投げられるも、岡田強化部長は答えることなく退散したこともあって、サポーターの不信感は更に高まってしまったとも言われています。
③強化部長の辞任
吉田達磨監督の解任発表後、岡田強化部長の辞任も発表されています。
監督のシーズン中の交代は少なくない話ではありますが、強化部長の辞任は極めて稀なケースではないでしょうか。
そのため、この辺りから徳島ヴォルティスで内部分裂が起こっているのではないかと懸念する声が多く上がるようになります。
そしてその懸念がサポーターの想像以上だったことを証明する出来事が更に起こることとなります。
④DF島川俊朗の突然の現役引退
吉田達磨氏の解任が決定した翌日、なんとシーズン中なのに関わらずDFの島川俊朗選手の引退が発表されました。
島川俊朗選手は吉田達磨監督と過去にヴァンフォーレ甲府でプレーしており、かなり慕っていたといわれています。
また、引退発表後に自身のYouTubeチャンネルを更新し、引退理由について「絶対に許せないことがあった」と語っていました。
そういった経緯から、おそらく島川俊朗選手は不本意な形で吉田達磨氏を解任したクラブに怒りを覚えて、引退を決意したのではないかと思われます。
島川俊朗選手の引退には賛否両論ありますが、いずれにせよ徳島ヴォルティスが内側からバラバラになっているのは間違いなさそうですね。
⑤MF西谷和希の契約解除
そして島川俊朗選手の引退発表から4日後、チーム活動から離脱し続けていた西谷和希選手の契約解除が正式に発表されました。
西谷和希選手は前述したように、徳島ヴォルティスの主力として活躍してきた選手で、そして誰よりもクラブを良くしようと活動してきた選手でした。
そんな功績者をシーズン開幕してわずか1ヶ月ほどでの契約解除したことで、より一層サポーターの反発は過激化します。
サポーター人気の高い選手だっただけに、このような形でチームを去る事になったのは非常に残念ですよね。
一連の騒動でサポーターはクラブの対応に納得しておらず、内部の事情を説明する場を設けるよう要求する声も上がっています。
ピッチ内外で苦しい時間が続く徳島ヴォルティスですが、今後はどうなってしまうのでしょうか。
解決の糸口が未だ見えてこないだけに、なるべく早く事態が落ち着いて選手たちがプレーに集中できるようになることを祈るばかりです。
まとめ
以上、今回は徳島ヴォルティスの騒動について一連の流れを時系列順に紹介しました。
当初は現場だけの問題かと思われていましたが、事態が徐々に明るみになっていくにつれてクラブの内部で何か大きな問題が起こっていることが垣間見えてきました。
サポーターと選手、そして経営陣がなるべく和解し、同じ方向を向いて努力をしなければ今の状況は改善されません。
まだまだ終わりの見えない騒動ですが、1日でも早く落ち着いて応援してくれるサポーターのために勝利を届けてほしいものです。
今後いかにして徳島ヴォルティスが立て直していくのか、注目しながら動向を追っていきましょう。