タクシードライバーではない一般人が自家用車でお客さんを乗せる制度、ライドシェア。
海外では既に多くの国で取り入れられているライドシェアですが、安全面を中心に日本ではかなり物議を醸しており、長年にわたって導入するか否かで検討が重ねられてきました。
そんなライドシェアが遂に2024年4月から日本で正式にサービス開始。
実際に東京都内では4月8日からUber社やGO社、DiDi社などを介してライドシェアが始まっています。
そこで今回は、今話題を集めているライドシェアについて、
・ライドシェアの詳細
・実際の評判
などを中心に、詳しく調べてきたので紹介します。
2024年4月8日から都内でライドシェアが解禁
2024年4月8日から都内で解禁されたライドシェアとは、タクシードライバーではない一般人が自家用車で一般人を乗せて運転するサービスのことです。
悪天候時のタクシー不足の問題を解消するべく導入が検討されていたライドシェアですが、実際は乗客の安全面などが考慮されて長い間検討が続けられていました。
利用者はスマートフォンのアプリを介して簡単に乗車の予約ができる一方、タクシーの運転者ではない一般人のドライバーが運転する車を利用するため、安全面を懸念する声が多く挙がっていました。
その問題を解決すべく、ライドシェアの関係者によると応募者の半数近くが不採用になるほど採用には細心の注意を払っており、懸念されていた安全面での不安払拭にかなり力を入れています。
こうしてドライバーになる一般人の規定をかなり厳しくしたことで、日本でもライドシェアがようやく解禁。
都内では解禁日に厳しい検査や面接をクリアした80人のドライバーが、ライドシェアの運転手として初稼働しました。
サービス開始から4日が経過した4月12日現在までに大きな事故やトラブルなどは発生しておらず、ライドシェアは順調な滑り出しを見せているといえるのではないでしょうか。
今後は神奈川、名古屋、京都でも解禁される予定
現在は東京都内だけでサービスが始まっているライドシェアですが、今後は神奈川県や愛知県名古屋市、また関西では京都でも解禁される予定です。
その他の地区としては、札幌、仙台、埼玉、大阪、神戸、広島、福岡などのエリアでの導入が決定しており、5月以降に本格的なサービス開始を目指して準備を進めているとの報道がありました。
イメージとしては、東京からサービスが始まったウーバーイーツのように、大都市から地方にかけて徐々にサービスを展開しつつ、いずれは全国でのサービス導入を目指す形になるのではないでしょうか。
賛否両論だったライドシェア、実際の評価はどうなの?
サービス開始までは賛否両論だったライドシェアですが、実際にサービスが始まった後に評価はどうなのでしょうか。
ここからはSNS上に挙げられた利用者、ドライバー、タクシー会社の声をそれぞれ紹介しながら実際の評価を見ていきたいと思います。
利用者の声
サービスが始まってまだ数日しか経過していないこともあり、SNSで実際に利用した方の声はあまり多くはありませんでした。
その中でライドシェアを利用した方の声で多かったのは、通常のタクシーより料金が若干割高になっている点での不満の声です。
ライドシェアの場合はアプリを介して注文を飛ばすのでその手数料が発生しているのと、目的地までの距離をアプリが自動的に計算し、料金を事前に設定しているからだと思われます。
走行距離で最後に計算されるタクシーとはまた違った仕組みで料金が決まるので、裏道などを利用するルートに比べたら割高になる場合もあるようです。
また、ライドシェアを頼んだはずなのにタクシーがやってきたとの声もありました。
ライドシェアではなくタクシーの場合は料金が安かったとのことですが、同じ目的地に対して同じアプリを介してもタクシーとライドシェアとでは料金が変わってくるのでしょうか。
このように不明確な点も現時点では多いので、今後新たに出てくるであろう利用者の声も見ていきましょう。
ドライバーの声
サービスが解禁される前までは、フードデリバリーのような気軽にできる副業になるのでは?といった声も多かったライドシェアですが実際はかなり制限が多く、現状では気軽にできる副業とはいえません。
また実際にドライバーとして稼働した方の情報によると、時給は2000円前後になりますがガソリン代や車のメンテナンス費用を含むと更に安くなり、仕事量の割に合わないといった声が多いようです。
現時点では稼働できる時間帯や日数に制限があること、事故やメンテナンス費用が負担されないことなどが問題として挙げられており、今後より良い条件で稼働できるように改善が期待されています。
タクシー会社の声
現役のタクシードライバーの方からは、ライドシェアでのみ軽自動車での稼働が認められていることに対する不満、実際は言われているほどタクシー不足の状況ではない、といった意見が挙がっていました。
ただ、導入するか否かでの検討が重ねられていく中で既存のタクシー会社に極力デメリットが少ないルールが設けられたため、実際にライドシェア導入が影響して売り上げが下がった、などの事態にはなっていないようです。
またライドシェアの利用有無に関わらず、乗客のマナー改善を希望する声も見られました。
まとめ
本記事では東京で遂に導入されたライドシェアについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
今回の記事で紹介した内容をまとめると、
・ライドシェアの詳細
→かなり厳しい検査や面接をクリアした人だけが稼働できる
・実際の評判
→利用者からは料金面、ドライバーからは割に合わない給料などの不満の声が上がっている
となります。
ラウドシェアはまだ導入されて日が間もないこともあり、実際に稼働するドライバーも利用者も、不慣れなことで戸惑うことが多くあるようです。
今後は全国に展開していくとのことですが、東京の現状を見てみると少し不安も感じられますね。
当初挙げられていた安全面の懸念は払拭できていると思うので、今後はドライバーの待遇や利用者が少しでも使いやすい制度の整備などに期待しましょう。