2006年にサービスを開始した動画投稿サイト「ニコニコ動画」。
書き込んだコメントが動画上に流れるなどのユニークな機能が人気を博し、日本国内ではYouTubeと同等のシェア率を誇る動画投稿サイトとして長年多くのユーザーを楽しませてきました。
そんなニコニコ動画ですが、なんと現在はサーバーがダウンしており利用することができなくなっています。
6月8日に突如うけたサイバー攻撃が原因だといわれていますが、現在も復旧作業は難航しており再開時期の目処は立っていないとのことです。
一体今のニコニコ動画内部では何が起こっているのでしょうか。
今回はそんなニコニコ動画がうけたサイバー攻撃騒動の一連の流れを詳しくお伝えします。
人気動画投稿サイト「ニコニコ動画」が大規模なサイバー攻撃を受けて停止中
日本でも有数のユーザー数を誇るニコニコ動画ですが、現在大規模なサイバー攻撃を受けてしまったことでサイト全体が停止に見舞われています。
復帰の目処が全く立っていないとの発表もあっただけに、普段ニコニコ動画を利用しているユーザーとしてはかなり気がかりな事件なのではないでしょうか。
今回の騒動の一連の流れをお伝えする前に、「ニコニコ動画って何?」と思っている方のために本記事で取り上げるニコニコ動画について簡単な紹介をしたいと思います。
ニコニコ動画とは?
ニコニコ動画とは、冒頭でも少し触れたように2006年からサービスが開始された動画配信サイトです。
URL:https://www.nicovideo.jp/
設立:株式会社ドワンゴ
サービス開始:2006年12月12日
関連サービス:ニコニコ生放送、ニコニコ静画、ボカコレなど
ニコニコ動画の最大の特徴は、書き込んだコメントが動画上に表示されることでリアルタイムで多くのユーザーと感想を共有しているかのような雰囲気を味わえる点です。
まるで大勢でワイワイしながら視聴しているような感覚を体験できるので、他社と比較してもより感想を共有しやすい動画配信サービスといえるのではないでしょうか。
また、近年は有料会員を対象に数多くの人気アニメ作品の配信が開始されました。
一般ユーザーが作成した動画はもちろん、アニメが視聴できる動画配信サービスとしても近年は更に普及しつつあります。
今回の騒動の一連の流れ
では、ここからは本題に入って現在ニコニコ動画で起こっているサイバー攻撃事件の一連の流れを時系列順に紹介します。
6月8日:サイバー攻撃を受けてサイトがダウン
2024年6月8日、突如ニコニコ動画のサービスが正常に利用できない不具合が発生しました。
同時期にニコニコ本社の社内システムにも不具合が発生していることが確認されています。
その後の調査でニコニコ動画を運営する株式会社ドワンゴは、今回の不具合がサイバー攻撃によるものだと判明。
サイバー攻撃の影響はサービスの運営に大きく携わる企業のデータセンターにも影響を及ぼしており、その結果としてニコニコ動画に関連するすべてのサービスが停止に追い込まれる事態に発展しました。
全サービスの停止後、株式会社ドワンゴの社内では早急に対策本部を立ち上げて原因究明を行い、ユーザーに現状を報告するとともに1日でも早いサービス復旧を目指して対策を練り始めます。
6月10日:サイバー攻撃が長期化し、システムの再構築を決断
当初は数日間での復旧が予想されていたものの、6月8日に確認されて以降もサイバー攻撃が繰り返しおこなわれたこともあり、全く復旧の目処が立たなくなっていました。
具体的な対策が見つからない中で、更なる被害の拡大を防ぐためにニコニコ動画は社内のサーバーの主電源を物理的に落とし、通信ケーブルの抜線、オフィスの閉鎖と社員がアクセスできないようにネットの利用を禁止するなどの措置を取っています。
その状況で株式会社ドワンゴは、苦渋の判断の末にシステムの再構築を決断。
システムの再構築とは封鎖したデータ内から無事のデータを抽出して一つ一つのデータを再構築しなおす作業のことで、莫大な数のサービスを管理していたニコニコ動画でそれを行うとなるとかなり莫大な時間を要することになります。
極力避けたい選択ではあったと思いますが、そうせざるを得ないほどサイバー攻撃の被害は拡大していたのでしょう。
その傍ら,幸いにもクレジットカードなどのユーザーの個人情報の流出は確認できなかったとのことです。
あくまで今回のサイバー攻撃はニコニコ動画のシステムを狙ったものであることも明かされています。
6月14日:復帰までの最低でも1ヶ月ほどの時間を要すると発表
サイバー攻撃から6日が経過した6月14日、サービスの再開までには最低でも1ヶ月ほどの時間を要するとの発表がされました。
ただこれはあくまで最速での復旧の場合であり、現在もサイバー攻撃に対する調査を続けている以上もっと長い月日がかかる可能性も考えられます。
またサービスは復帰できるものから順次再開するとの発表があっただけに、1ヶ月で全てが元通りになるということでもなさそうですね。
加えて、今回のサイバー攻撃によるサービス停止に伴い、有料会員やN予備校の会員費、クリエイターなどの奨励金などの補償をおこなうことも発表されています。
まとめ
以上、今回は6月8日からニコニコ動画で発生した大規模なサイバー攻撃についてまとめました。
いかがでしたか?
今回の記事で紹介したサイバー攻撃の経緯について最後に簡単にまとめると、
6月8日:突如サイバー攻撃を受け、サービスが全て停止
6月10日:その後も執拗なサイバー攻撃を受け続けたことでシステムの再構築を決断
6月14日:システムの再構築によりサービス復旧まで最低でも1ヶ月の時間を要すると発表
上記のようになります。
かなり大きなサイバー攻撃で被害を受けているだけに、なんとか1日でも早い復旧を願うばかりです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。