何かと騒動を起こしては、色々な人から注目を集めている「NHKから国民を守る党(NHK党)」が、またお騒がせをして注目を集めているようです。
今度は一体どんなことをしてしまったのか、気になる方も呆れている方もいるでしょう。
今回は都知事選のポスターでやらかしたもので、「ポスター掲示場をジャックせよ」という号令の下騒ぎになったものですが、いったいどんなことをしたのかについて紹介します。
NHKから国民を守る党(NHK党)とは
先に、NHKから国民を守る党(NHK党)に関して紹介します。
この党は、元NHK職員である立花孝志氏が設立した党であり、2013年6月に政治団体として設立した党です。
元々は、NHKに対してスクランブル放送化することを目指しており、NHKの悪い部分を改善していこうとする政党でした。
5日の参議院選挙では比例区で党首自ら出馬し当選したことで、政党要件を満たしたので国政政党となりました。
NHKに対する政治活動などをしている中で、たびたび多くの問題や騒ぎも起こしており、ガーシー元議員の除名騒動や記者に対しての暴行、度重なる裁判、暴言、投手が辞任の後に政党名が「政治家女子48党」に変更になったなど、何かをお騒がせしています。
立花孝志党首プロフィール
政党に関しての紹介をしましたが、次に党首の立花孝志氏について紹介します。
氏の生まれは大阪府泉大津市であり、幼少期の家庭環境は悪く、両親ともに浮気しており、ほとんど家にもいなかったそうです。
そのため、両親の離婚後は特に生活が苦しく、新聞配達などで働くなどしましたが、それでも生活が苦しく学校で倒れた経験があるほど貧困に苦しんでいた経験があります。
学校生活も喧嘩ばかりしていたようでしたが、卒業後は教師の勧めで今後の因縁にもつながる日本放送協会(NHK)に入局します。
その後は部署を転々としつつ、2005年4月にNHKの不正経理を告発し、自身の不正もあり懲戒免職されました。
その後はパチプロ、フリージャーナリスト、旧民主党の森山浩行衆議院議員のボランティアスタッフ、みんなの党のサポーターをして、自身も政治家の道に進みました。
かなり激しい人生を送ってきたためか、その後に過激なパフォーマンスや逮捕騒動、数多くの裁判などにつながったのでしょう。
なお、私生活では結婚歴もあり、離婚した妻との間に娘が一人います。
都知事選ジャックの目的は?
ここからが本題ですが、都知事選ジャックということで、選挙ポスター掲示板に候補者とは関係ないポスターを数多く貼り付けました。
今回、政党からは24人の候補者を都知事選に出しており、その枠の分を他の人に譲るという形で自身をPRしたい人物や事業宣伝を目的としたポスターを貼りつけたということです。
目的については、立花氏は「いろいろな種類のポスターがドーンと貼られると面白い。多くの人が選挙に関心を持ち投票に行けば万々歳だ。選挙をフェスにする」ということです。
あくまで既存の価値観のままでいるよりも、新しいことをして色々な人に目を向けてほしいとのようです。
掲示板ジャックの費用は?
費用に関しては何か算出されているものを出されてはいませんが、ある程度予想されているものがありました。
立花氏はおおよそ1,000~1,500枚は売却済みとのことですが、下記の記事によるとそこまで大きくないようです。
これまでに1000~1500カ所程度を「売却」済み。ただ、「売り上げ」は1000万円に満たないとみられ、候補者24人分の供託金7200万円には達していない。
引用:NHK党・立花孝志党首がポスター掲示板「売れた」数を告白 不適切ポスター「はがしに行く」 東京都知事選:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
選挙ポスター1枚に関する費用については、ポスターの内容によって値段が異なります。
かなり高い事例では1枚5,000円前後というものもありましたが、もう少し低く見積もって2,000円くらいと計算すると1,000枚程度で200万円程度かかります。
そこに利益を上乗せしたとしても、やはり選挙運動の費用を賄うのには厳しいところです。
掲示板ジャックに掲示されたポスターは?
掲示されたポスターに関しては、前述したものもありますが、キックボクサーである「パンちゃん瑠奈」さんのポスターや風俗関連のQRコードが貼られたポスター、動物のイラストが描かれたポスターなどです。
実に様々なポスターが掲示されており、PR用に寄付した人たちも多種多様なようです。
ただし、候補者以外の者を掲示していることや風営法に引っかかる可能性があるものも掲示しているので、ポスターを破かれるトラブルや警察から注意を受けているというトラブルなどに発展しています。
政権放送を電波ジャック?
掲示板をジャックしただけには飽き足らず、都知事選の政見放送を行う際にも電波ジャックを行うことを宣言しています。
今回は都知事選に党から24人もの候補者を出しており、政見放送の枠分を人数をだしてまるで乗っ取るかのような形で行うとのことです。
本来のNHKに対して挑戦するという目的がそこに現れていますが、単なる嫌がらせでやっているのではないかと批判を集めています。
まとめ
今回もNHKから国民を守る党(NHK党)はいろいろとお騒がせしており、今回はポスターを利用して奇策を展開しています。
しかし、内容が内容だけに、また多くの人を巻き込んでトラブルに発展しているようです。
お騒がせして目立ちたいという面に今回も振り回されていますが、都知事選の投票が始まるまでまだまだ世間をひっかきまわしそうです。