2024年の都知事選は小池百合子氏が当選し、これで小池百合子氏の都政は3期目に突入することが決まりました。
蓮舫氏や広島県安芸高田市の元市長である石丸氏などの出馬が話題となり、例年以上に注目を集めた2024年の都知事選。
SNSを駆使したPR活動が功を奏したのか、初出馬ながら石丸氏は小池百合子氏に次ぐ165万票を集めて2位で都知事選を終えました。
しかし、都知事選が終わった後からSNS上では石丸氏を「パワハラ上司」と揶揄する声や、「石丸構文」と呼ばれる投稿が相次いでアップされる事態となっています。
何故石丸氏が「パワハラ上司」と呼ばれているのでしょうか。
そして「石丸構文」とは一体何なのでしょうか。
今回は、都知事選終了後にSNSで波紋を呼んでいる石丸氏について、
・パワハラ上司と揶揄される原因は?
・石丸構文とは何?
・石丸氏がメディアを批判し続ける理由
などを中心に紹介していきます。
注目の石丸は蓮舫を抑えて小池百合子に次ぐ2位だった
2024年の都知事選では、広島県の安芸高田市の市長として名を挙げた石丸氏が初挑戦ながら2位という非常に奮闘した結果を残してみせました。
当初、今年の都知事選は小池百合子氏と蓮舫氏の一騎討ちになると予想されていただけに、この結果には驚かされた方も多いことでしょう。
最終的な集計結果では165万8363票を獲得したと報じられており、これは全体の24.30%を占める割合です。
当選した小池百合子氏は2020年の都知事選と比較して約74万もの票が減っており、今回の都知事選で石丸氏は結果は残念でしたがかなりインパクトを残すことができたと言えるのではないでしょうか。
主に若い世代からの支持率が高かった
石丸氏を支持している層は主に若い世代が中心となっており、中でも10代・20代の支持率はかなり高かったようです。
NHKによる出口調査では10代・20代の40%が石丸氏を支持、30代・40代も小池百合子氏とほぼ同じ割合の支持率を得ていることが報道されていました。
では何故若い世代を中心に石丸氏が高い支持率を得ることができたのでしょうか。
その大きな要因として、石丸氏が他の候補者とは違ってSNS活動にかなり力を入れていたからだと思われます。
もともと都知事選に出馬表明をする前から、石丸氏の存在は度々YouTubeを中心としたSNS上で話題となっていました。
都知事選でも若い世代をターゲットに、人気YouTuberとのコラボなどで自ら選挙の重要性を訴える活動を積極的におこなっています。
そうしたSNSの利用者の多くが10代・20代の若年層だったこともあり、狙い通り若い世代のの票に取り入れることができたのではないでしょうか。
ネット上でパワハラ上司といわれる理由は?石丸構文とは?
蓮舫氏を抑えて2位で都知事選を終えた石丸氏ですが、その後ネット上では「パワハラ上司」などという批判が多く見られています。
また、その中には「石丸構文」と呼ばれる大喜利のような投稿も散見される事態に。
何故都知事選終了後にこのような事態に発展したのでしょうか。
ここからはその理由について詳しく見ていきましょう。
都知事選後のメディア対応が賛否両論となった
ことの発端となったのは、開票後に石丸氏が見せた日本テレビへのメディア対応です。
生中継でいくつかの質問を受けた際に、インタビュアーと石丸氏とで話が全く噛み合わず、最終的に時間切れで中継が切断されるという一幕がありました。
この様子を切り取った動画がXなどに投稿されると、たちまち拡散されて石丸氏の態度が非常に高圧的だったことから、「まるでパワハラ上司のようだ」と批判の声が上がっています。
また、インタビュアーとの会話が噛み合っていない様子をふかわりょうさんがネタにして、下記のようなポストを投稿。
上記のポストがバズり、ネット上では質問と話が全く噛み合わない石丸氏をネタにした「石丸構文」が大量に投稿されるようになりました。
メディアに苦言を呈す訳はなに?
メディアへの態度や質疑応答で批判を集めた石丸氏ですが、その一方で彼を擁護する声もかなり多く上がっています。
石丸氏は兼ねてから、メディアの偏った報道に対して警笛を鳴らし続けてきました。
現に今回の都知事選もメディアは「小池百合子VS蓮舫」の構図ばかりを狙うかのような報道を繰り返しており、石丸氏や他の候補者と比較すると不公平さは否めませんでした。
実際、石丸氏は17日間で228回の街頭演説をおこなっていましたが、その殆どが報道されることはありませんでした。
そうした状況が公平性に欠けていると石丸氏は終始発言しており、その結果メディアに対する態度がかなり高圧的なものになってしまったのではないでしょうか。
また、視聴者の中にはメディアの質問が「石丸氏の粗を探す質問をしている」、「失言を狙うような誘導自問ばかり」といった声もかなり見られています。
近年、徐々に国民から疑いの目が向けられ始めている国内メディアに、石丸氏は細心の警戒と注意を払っているのかもしれませんね。
まとめ
以上、今回は都知事選後にSNS上で賛否両論となった石丸氏についてまとめました。
今回の記事で紹介した内容を最後に復習すると、
・パワハラ上司と揶揄される原因は?
→メディアに対する高圧的な態度がキッカケ
・石丸構文とは何?
→質問が噛み合わない様子を大喜利形式にした会話文
・石丸氏がメディアを批判し続ける理由
→報道の不公平さを訴えているから
上記のようになります。
何かと話題を集めた石丸氏ですが、彼の活動を見て選挙に足を運んだ若年層の方も非常に多かったようです。
長年、若い人たちの政治への関心のなさが問題視されていましたが、石丸氏の登場で少しは改善されたのではないでしょうか。
今後の活動についてはまだ何も声明を出していませんが、これからも少しでも良い日本を作るために活動してほしいと願っている方は多いことでしょう。
都知事選は残念ながら2位でしたが、今後の活躍に期待したいですね。