フランスの首都・パリで開幕したスポーツの世界的祭典であるオリンピック。
連日世界各国のアスリート同士の熱い戦いから名ドラマが生まれており、ここ最近はその熱に押されて寝不足気味の方も多いのではないでしょうか。
早速幾つかのメダルを獲得している日本ですが、その中でも一際注目を集めたのはスケボー女子でオリンピック初参戦ながら金メダルを獲得した吉沢恋さんです。
若干14歳にして世界のチャンピオンに輝いた吉沢恋さんとは一体どのような人物なのでしょうか。
また、オリンピックに参戦したキッカケがあまりにも凄すぎると密かに話題になっているのはご存知でしたか？
そこで今回は、スケボー女子で金メダルを獲得した吉沢恋さんについて、
・プロフィールと経歴
・パリ五輪に参戦したキッカケとは？
・今後の活動は？
などを中心に紹介していきます。
スケボー金メダルを獲得した吉沢恋は14歳！
7月28日に開催された女子スケボーの決勝戦で、吉沢恋さんが金メダルを獲得しました。
これで前回大会の東京五輪に続き、日本は女子スケボーで2連覇を成し遂げたことになります。
世界各国の猛者8人が最後まで金メダルを巡って熾烈な戦いを見せた決勝戦。
その中で、見事優勝を勝ち取った吉沢恋さんとは一体どのような人物なのでしょうか。
まずは吉沢恋さんの基本情報をまとめたプロフィールと、これまでの経歴を紹介していきます。
吉沢恋について
名前：吉沢 恋(よしざわ ここ)
年齢：14歳
生年月日：2009年9月22日
出身：神奈川県
身長：160センチ
所属：ACT SB STORE
パリ五輪に挑んだスケボー女子日本代表の中でも最年少の吉沢恋さんは、7歳の時に兄の影響でスケボーを始めました。
ただ当時は遊びの延長線上でやっていたようで、競技としてオリンピックを目指すなどの志はなかったそうです。
両親もあくまで「習い事」の一つとして通わせていたと明かしており、当時はスケボーだけではなくトランポリンなどの習い事にも通っていたことも語っています。
小さい頃からスケボー以外の習い事をしていたことが、結果として吉沢恋さんのパフォーマンス向上につながったのかもしれませんね。
挫折と大怪我を乗り越えた金メダルだった
14歳にして金メダルを獲得したことで世界的に注目を浴びた吉沢恋さんですが、今回のメダル獲得までに数々の苦労がありました。
もともと中学生になると同時にスケボーを辞めるつもりだったと吉沢恋さんは明かしており、当時の評価も同世代で一番センスがないといった厳しいものだったそうです。
その中でも吉沢恋さんは根っからの負けず嫌いでその性格もあり徐々に頭角を現していきますが、その矢先に競技生命を脅かす大怪我に見舞われます。
2023年6月にローマで開催された五輪予選では頭部を強打し硬膜外血種。
大怪我を負ったことでスケボーに対する恐怖心も芽生えたそうですが、そんな困難を乗り越えてみせると吉沢恋さんは自身の才能を一気に開花させ、国際大会で下記のような結果を残しました。
2023年スイス大会：4位
2024年UAE大会：3位
2024年ブダペスト大会：優勝
こうした成果もあって自身初となるオリンピック出場の座を射ることに成功。
大怪我を乗り越えて今回の金メダルを獲得したと思うと、よりドラマチックに感じられるのではないでしょうか。
パリ五輪に参戦したキッカケが凄すぎる！と話題に
前述したように、吉沢恋さんは小学校を卒業すると同時にスケボーを辞めるつもりでした。
では、何故吉沢恋さんはスケボーを辞めずにオリンピックを目指ことになったのでしょうか。
その理由は、東京五輪2020で女子スケボーの決勝戦で見事優勝を果たした西矢椛さんの大技を見たことがキッカケでした。
西矢椛さんは横回転の大技を披露して金メダルを獲得しましたが、その様子を見ていた当時小学6年生の吉沢恋さんはその技を既にマスターしていたそうです。
小学生の頃は校則でSNSなどを禁じられていたこともあってやっておらず、自分の実力が世界的に見てどれくらいのレベルなのかが分からなかったのだと明かしています。
周囲と自分を比較することなく伸び伸びとスケボーをやっていたらいつの間にか東京五輪の金メダリストと同じ技を習得したなんて、漫画のような話ですよね。
いつの間にか世界との差がそこまで開いていなかったことを知った吉沢恋さんは、それから本格的にオリンピックを目指してスケボーに打ち込み始め、その後わずか3年で金メダルを獲得しました。
オリンピックを目指したキッカケがかなり特殊なだけに、このエピソードを知って驚かれた方もかなり多かったのではないでしょうか。
今後の活動は？
14歳にして金メダルを獲得した吉沢恋さんですが、今後はどのような目標に向かって活動されていくのでしょうか。
パリ五輪で金メダルを獲得した直後のインタビューで、吉沢恋さんは自身の今後について、
スケボーは選手生命が短くて全体的な平均年齢も低いと言われていますが、
そういうところを覆したい。
自分が大人になってもオリンピックに立てるってことを証明するために、
次の五輪に向けてまた頑張ります。
とコメントしています。
4年後のロサンゼルス五輪を目指すと明言した吉沢恋さんは、4年後18歳になっています。
果たしてパリ五輪で世界中のファンを魅了した吉沢恋さんはどのような選手になっているのでしょうか。
今後の成長にも期待したいですね。
まとめ
以上、今回はパリ五輪で金メダルを獲得した女子スケボーの吉沢恋さんについて、プロフィールや経歴、パリ五輪を目指したキッカケや今後の活動などを紹介しました。
最後に本記事で紹介した内容を簡潔にまとめると、
・プロフィールと経歴
→7歳の時からスケボーを始め、大怪我を乗り越えて数々の国際大会で活躍
・パリ五輪に参戦したキッカケとは？
→西矢椛の大技を小5で習得していたことから、世界との距離を近さを実感して
・今後の活動は？
→大人でも活躍できる選手を目指して、次の五輪を目指している
となります。
日本代表の中でも最年少ながら、堂々たるパフォーマンスで金メダルを獲得した吉沢恋さん。
果たして4年後はどのようなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
今後の更なる活躍に注目ですね。