2024年5月24日に公開されるあぶない刑事最新作の映画が話題になっており、過去に流れたあぶない刑事シリーズにも再び注目が集まっています。
舘ひろしさんと柴田恭兵さんがコンビで主役になっている作品であり、現在でも数多くのファンがいる作品です。
ただ、その作品について、実は放送禁止になってしまい、通常では見ることができないと言われる第33話をご存じでしょうか?
そこで、今回はあぶない刑事とは何かということをあらためて紹介しつつ、現在見ることのできないとも言われている幻の第33話について紹介します。
あぶない刑事とは
あぶない刑事とは、1986年10月5日から放映開始をしたドラマ作品であり、神奈川県警港警察署捜査課の刑事コンビであるタカ(鷹山敏樹)とユージ(大下勇次)がド派手なアクションで事件を解決していくというものです。
主演は先ほども紹介した舘ひろしさんと柴田恭兵さんがメインであり、その脇として浅野温子さんや中村トオルさん、木の実ナナさんなどといった脇を固めるキャストも、当時人気だった俳優さんで固められていました。
内容については、肉体を駆使した格闘戦をしたり拳銃を打ち合ったりするアクションも魅力的ですが、物語の中でちょっとしたコメディーやトレンディな感じも取り入れており、多くの視聴者を獲得した作品となっています。
その後、続編である「もっとあぶない刑事」や映画作品も「あぶない刑事」「またまたあぶない刑事」「もっともあぶない刑事」「あぶない刑事リターンズ」「あぶない刑事フォーエヴァー」「まだまだあぶない刑事」などシリーズも数多く輩出しています。
ドラマ自体は1980年代のものですが、映画がドラマ終了後も一定期間作られており、このドラマシリーズの根強い人気を証明しているのです。
あぶない刑事 放送禁止?33話
あぶない刑事を軽く紹介させてもらいましたが、ここからは本題の第33話「生還」について紹介します。
この作品は第1作目のドラマとして放送されたものでありますが、過去にTVで再放送されたとき(1994年、1996年)にもカットされたもので、放送してからそれ程時が経っていない段階でも、既に再放送されていなかったようです。
どうしてそんなことになっているかを詳しく紹介します。
あぶない刑事 放送できない理由
あぶない刑事の第33話が放送できない理由は、エイズ関連の話題で不適切なセリフがあったからです。
この回の内容は鷹山が敵対している暴力団に監禁され、覚せい剤を打たれるという内容となっており、これだけでもややセンシティブな感じもします。
しかし、これだけならまだ放送には影響はなかったのですが、ここからが話が進んでいった段階が問題になりました。
捕まってからしばらく所に顔を見せていないことは同僚間で話題になったのですが、行方が分からないのは女のところに行っているとか男のところに実は行っているのではという感じで軽いジョークをはさんでいる時に、下記のようなセリフが流れます。
「タカはエイズに違いない」「この間鷹山先輩(タカ)とキスしちゃった」
この会話の後に、後者のセリフを放った透から皆が離れていくというシーンなのですが、これが不適切だとされました。
当時、エイズまん延の原因が同性愛者間で起こっていると噂されており、そういった偏見や差別を助長するような表現だったので、こういったことを放送するのはよくないと判断されました。
詳しい抗議活動や抗議団体の動きについて、どのようなことがあったのかはわからなかったのですが、何らかの抗議か社内での協議があったのでしょう。
そのような経緯があったので、しばらくの間第33話は欠番という扱いになっていました。
あぶない刑事 33話どこで見れる?
では、欠番になってしまった作品はもう見られないのかというとそうでもありません。
あぶない刑事の作品をまとめているDVD版やブルーレイ版では今でも33話を見られます。
また、YoutubeやHulu、アマゾンプライムビデオといった有料で映像配信している所でも、そのまま見ることが可能です。
その他にも、日本テレビでは2024年5月18日に第33話を放送していたようで、近年ではまた再放送されるようになりました。
以前までは、BSなどでの再放送も見れなかったこともありましたが、思ったよりも封印されている作品ではないため、まったく見られないわけでもなさそうです。
まとめ
不適切な表現があったことを理由にあぶない刑事の第33話は一時期欠番扱いになっていましたが、近年ではそれも緩和されているようです。
時代の変遷や表現の自由、放送からかなり時間が経っているなど様々な事情が考えられますが、現代でも映像作品として見られるのは、これから見たい人にも長年のファンにも嬉しいことでしょう。
作品によっては、ウルトラセブン第12話「遊星より愛をこめて」のように見ることが困難な作品もあるため、作品が見られないという悲しい話がないのは救いです。
ドラマを見てから、公開する映画についてもじっくり見てもらってより作品を楽しんでください。